どうも、東京・港区にあります入試国語専科 飯田塾の飯田です。
飯田塾は、国語に苦しむ中学受験生を救うべく、日々「中学受験国語とは何か」を考え続けている塾です。
どうしたら文章を正しく読めるようになるのか。
どうしたら問題を速く、そして正確に解けるようになるのか。
どうしたら得点を安定して取れるようになるのか。
常に子ども目線で考え、伝えることを大切にしています。

「ちゃんと読んでいるはずなのに、国語ができない」——
そう感じたことはありませんか。
「家では、ちゃんと読んでいるんですけど……」
国語のご相談で、保護者の方から本当によく聞く言葉です。
問題文を目で追っている。
音読させても、つかえずに読める。
それなのに、答えがずれてしまう。
そんなとき、私は必ず一度、立ち止まって考えます。
この子は、本当に“読んで”いるだろうか。

「泳ぐ」とは、何をすること?
たとえば、「泳ぐ」とは何でしょう。
泳ぐとは、
水の中で体を浮かせ、
手や足を動かし、
前に進むこと。
プールサイドに立って水を見ているだけでは、泳いだことにはなりません。
足先を少し水につけただけでも同じです。
水の中に入り、体を預けて初めて「泳ぐ」と言えます。
「食べる」とは、何をすること?
では、「食べる」とは?
食べるとは、
食べものを口に入れ、
かんで、
のみこんで、
体の中に取り込むこと。
料理を眺めているだけでは、食べたことにはなりません。
名前を知っていても、お腹は満たされません。
体の中に入って、はじめて「食べた」のです。
では、「読む」とは何でしょう
ここで、国語に戻ります。
多くの子どもたちは、
「読む=文字を目で追うこと」
「読む=声に出すこと」
だと思っています。
けれど、それは
泳ぐ前のプールを見ている状態、
食べる前の料理を眺めている状態
と、とてもよく似ています。
本当に「読んだ」と言える状態
私が子どもたちに伝えている「読む」は、こうです。
読むとは、
文字から意味を受け取り、
頭の中で場面を思い浮かべ、
書いてあることを自分の言葉で理解すること。
たとえば、
「雨がしとしと降っていました」
この一文を読んだとき、
・強い雨か、弱い雨か
・どんな音がしそうか
・そこにいる人は、どんな気持ちか
そんなことが自然と浮かぶ。
これが「読めている」状態です。
国語が苦手な子に多いこと(実例)
国語が苦手な子の多くは、
文字は見ているけれど、意味を受け取っていません。
たとえば、こんな場面です。
実例① 理由を聞かれて答えられない
文章に、
「雨が降っていたので、試合は中止になりました」
と書いてあります。
それなのに、
「試合が中止になった理由は何ですか」
と聞くと、答えられない。
子どもは、
「え……どこ?」
「分からない」
と言います。
でも実際は、答えはもう書いてあるのです。
文章を「意味のかたまり」として読んでいないため、
それが理由だと気づけません。
実例② 登場人物の気持ちが分からない
物語文で、
主人公が何も言わずに立ち去る場面。
「このときの主人公の気持ちを答えなさい」
と聞くと、
「分からない」
「書いてない」
と返ってきます。
けれど、前後の行動や言葉を追えば、
気持ちは十分に読み取れます。
これは、
場面を思い浮かべながら読んでいない
というサインです。
実例③ 音読は上手なのに、内容が残らない
声に出して読むと、とても上手。
間違えず、すらすら読める。
でも、
「今、何の話だった?」
と聞くと、答えられない。
これは、
読むことが「作業」になっている状態です。
これらはすべて、能力の問題ではありません。
「読むとは何をすることか」を知らないだけなのです。

家庭でできる、たった一つのこと
では、ご家庭で何ができるのでしょうか。
実は、やることは一つだけです。
「読んだあとに、意味を言葉にさせること」。
教科書でも、問題文でも、短い文章で構いません。
読み終わったあとに、
「今のところ、何が書いてあった?」
と聞いてみてください。
正しく言える必要はありません。
言葉が足りなくてもいい。
途中で止まっても構いません。
具体的には、こんな声かけです。
・「先生に説明するとしたら、どう言う?」
・「友だちに一言で話すとしたら?」
・「ここで、いちばん大事だと思ったところはどこ?」
・「どうして、そう思った?」
うまく答えられなかったら、
「じゃあ、もう一回そこを読んでみようか」
それだけで十分です。
自分の言葉で言おうとする時間
これが、「読む力」を育てます。
親が言いがちなNG声かけ
つい、こんな言葉を言ってしまうことがあります。
・「ほら、ここに書いてあるでしょ」
・「さっき読んだよね?」
・「ちゃんと読まないから分からないんでしょ」
・「だから国語が苦手なのよ」
どれも悪気はありません。
でも、これらは
読む練習を止めてしまう声かけです。
子どもは、
「分からないと言ってはいけない」
と感じてしまいます。

国語は、センスではありません
泳ぎ方を知らなければ泳げない。
食べ方を知らなければ食べられない。
それと同じで、
読み方を知らなければ、読めない。
国語は、
才能の教科ではありません。
やり方の教科です。
「読む力」は、この先も続く力
中学受験のためだけに、
読む力が必要なのではありません。
説明書を読む。
ニュースを理解する。
人の話の意図をくみ取る。
すべて、同じ力です。
飯田から、最後に一言
飯田塾では、
「問題の解き方」より前に、
「読むとは何をすることなのか」を
何度も、丁寧に伝えています。
国語が伸びない原因は、
多くの場合、
「読んでいるつもり」になっていることです。
飯田塾では、
実際に文章を読んでもらいながら、
どこで意味が止まっているのかを
一緒に確認しています。
文章の読み方を、
一度、整理してみたいと感じたときは、
いつでもご相談ください。

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