どうも、東京・港区にあります入試国語専科 飯田塾の飯田です。
飯田塾は、国語に苦しむ中学受験生を救うべく、日々「中学受験国語とは何か」を考え続けている塾です。
どうしたら文章を正しく読めるようになるのか。
どうしたら問題を速く、そして正確に解けるようになるのか。
どうしたら得点を安定して取れるようになるのか。
常に子ども目線で考え、伝えることを大切にしています。

今日は 立春。
暦の上では、今日から春です。
そして昨日は 節分 でしたね。
「鬼は外、福は内」と豆をまいたご家庭も多いのではないでしょうか。
恵方巻きをほおばりながら、笑い声が広がった夜だったかもしれません。
実は私は、こういう日の朝がいちばん好きです。
ほんの少し空気がやわらいで、
「もうすぐ春だな」と感じられる、あの感じ。
そして同時に、毎年こう思うのです。
ああ、ここにも大事な“国語の勉強”があるな、と。
そんな話をせっかくですからしてみたいと思います

国語力・語彙力は机の上だけでは育たない
確かにわたしは長年、中学受験の国語を教えてきました。
記述の書き方も、
要約の型も、
設問テクニックも、
いくらでも教えられます。
でも――
本当に伸びる子を見ていると、
ある共通点に気づきます。
それは、
「生活が豊か」だということ。
昨日、豆まきをした。
鬼のお面をかぶったお父さんに笑った。
「年の数だけ豆を食べるんだよ」と教わった。
たったそれだけ。
でもこの体験が、国語の読解に驚くほど効いてきます。
物語文に
「鬼の面をかぶった父が玄関から現れた」
と書いてあれば、情景が一瞬で浮かぶからです。
経験がある子は、読むスピードも理解度も段違いです。
逆に、経験がないと――
「鬼? なにそれ?」
ここで思考が止まる。
実はこれ、塾ではどうにもできない差なのです。

「常識問題」は暗記ではない
中学受験の国語では、よく出ます。
・おせち料理
・七草がゆ
・十五夜
・紅葉狩り
・年賀状
・節分や立春
いわゆる「生活常識問題」です。
保護者の方から、よく聞かれます。
「先生、覚えさせたほうがいいですか?」
私はいつも即答します。
「覚えなくていいです。体験してください。」
七草を暗記するより、一緒におかゆを食べる。
立春の意味を読むより、「今日から春だね」と話す。
そのほうが、何倍も記憶に残ります。
なぜなら、感情が動いた記憶は消えないからです。
国語とは、知識の教科というだけではありません。
実感の教科という側面も持つわけです 。
成績が伸びる子の家庭にあるもの
長年指導してきて、はっきり言えることがあります。
成績が伸びる子の家には、特別な教材はありません。
その代わり、こんな光景があります。
「春キャベツってやわらかいね」
「今日は風が冷たいね」
「桜、もう咲きそうだよ」
こういう何気ない会話。
実はこれが、全部「語彙」になります。
語彙が増えると、文章が読める。
文章が読めると、設問が解ける。
国語の正体は、実はとてもシンプルです。
逆に、語彙が少ないと、
「やるせない」
「名残惜しい」
「ほころぶ」
こうした言葉で止まってしまう。
テクニック以前の問題なのです。
だから私はよく言います。
日々の生活の中に国語の学びはたくさんある。

特別なことはいりません
「ちゃんと教えなきゃ」
「勉強させなきゃ」
そう思わなくて大丈夫です。
・一緒にスーパーへ行く
・季節の行事を楽しむ
・ニュースを少し話す
・本の感想を聞いてみる
これだけで十分。
高価な問題集より、
難しい参考書より、
夕飯どきの10分の会話のほうが、ずっと価値があります。
本当にそう思っています。

立春の今日、ひとつだけ
今日から春。
受験学年のご家庭にとっては、ここからが本番ですね。
不安も、焦りも、たくさんあると思います。
でも、どうか忘れないでください。
子どもたちの力は、
テクニックではなく、土台 で決まります。
昨日の節分も、
今日の立春も、
実はすべて、立派な受験準備です。
今夜、ぜひ一言。
「昨日の豆まき楽しかったね」
「もう春だね」
それだけでいいのです。
その何気ない会話が、数年後の入試問題の一文を、きっと「読める文章」に変えてくれます。
飯田塾は、点数だけでなく、
そんな 生きた国語力 を育てる場所でありたいと思っています。
お子さんの「読めた!」という笑顔を、
ぜひ一緒に見届けましょう。
教室でお会いできる日を、楽しみにしています。

